こんにちは。児童デイtokotokoです。最近急に寒くなり、慌てて冬用の服を出しましたスタッフの真下です。
今月から新体制となってもうすぐ1ヵ月です。未だに体制に慣れません。元々居たとはいえ、9ヵ月離れていると色々忘れるし変化もします。自分のことだけではなく、tokotokoの予約システムや療育場所、平日療育メニュー、課題の提供の仕方etc……。仕事内容を忘れている上に様々な事が変わっていて驚きでした。
それにしても…子供たちの9ヵ月と我々大人の9ヵ月の時間の経ち方が全然違いますね。9ヵ月間で子供たちがとても変化し、成長していることに更に驚きました。
例えば体の使い方が変わっている子もいれば以前出来なかった数の課題ができてたお子さんもいました。素晴らしいことです。
反対に出来ないことが増えた子も少数ですがいました。何かしらの理由がありますが、少し心配です。
最も変化したと感じられたのは療育メニューです。平日グループの中にある「音楽療法」というものに驚きました。
元々児童デイtokotokoでは太田ステージという医者・心理士が作った療法マニュアルを使って療育メニューを組んでいました。現在も使っている部分は多々あります。子供たちの療育と音楽にはどのように結びついていくのか。今現在の自分なりの考えを述べていきたいと思います。
母は音大出身で音楽を学問として学んでいましたし、妹はドラマ・映画・アニメなどを通して音楽に親しんでいました。しかし私自身は音楽というものに疎くて高校生や大学生の頃でさえも流行りの音楽はあまり聞かない人間でした。音楽を「家具」のように見ていて、あるのは当たり前だけどそんなに注意を払わない存在でした。
今まで音楽療法という存在を知ってはいましたが、取り入れるという考えは浮かばなかったです。
昨日も含めて「音楽療法」を間近で拝見したのは3回目です。
一番に感じたことが思ったより音が大きいなあということです。小高さんの歌声も演奏するピアノもそうですが、音楽療法は歌う、歌を聞くだけではなく、色々な楽器を触ることもします。楽器の音がとても響きますね。楽器は音を奏でるものですので当たり前と言われたらそうなのですが。
子供たちがとても楽しんでいるのも良い点ですね。楽しみながら体を大きく使い、コミュニケーションを取っています。ただ体操やサーキットをやるだけよりも進んで体を動かすことができますね。運動が嫌い・苦手なお子さんでも楽しみながらたくさん動いています。そして言葉にしても発音にしても良く耳を傾けて良く聞いて発声しています。
児童デイtokotokoで今まで色々なことに挑戦してきましたが、子供たちと一緒にやったことないことや出来なかったことへのチャレンジはお互い覚悟がいるものでした。運動や言葉などに楽しみながらチャレンジできるのは音楽療法の良い部分ですね。それだけでなく、相手に合わせるのが苦手なお子さんでは、音楽を良く聞いてリズムに合わせてジャンベやマラカスを鳴らすなど相手に合わせるということも学んでいけます。
また、リハビリという目線でみると体を大きく使う身体の部分、人との関わり等の活動参加、言葉を発すると共に手を同時に使い脳を活性化させるなど様々な利点があります。
そもそも「音楽療法」とはどのようなものなのでしょうか。「音楽療法士」とはどのような職業でしょうか。
詳しく知りたいと思い、調べてみました。
「発達障がい」分野では身体機能の促進、感覚・知覚・認知機能の促進、情緒・精神・社会機能の促進など。
歌って踊るだけではなく、
プログラム例
音楽と動き・楽器演奏・歌詞作り・音楽鑑賞:効果 筋肉の緊張をほぐす、自信の回復、自発性の向上、関節筋力の維持・向上、集中力を養う。
楽器演奏・歌詞作り・楽器別ゲーム・即興演奏合唱:効果 持久力をのばす、役割を体験する、社会生活技能を高める、協調性を高める、微細運動、手指把持力の向上。
合奏・即興演奏・ボディーパーカッション・音楽とダンス・歌う:効果 身体意識を高める、協調性を高める、非言語コミュニケーションの向上、粗大運動。
などのたくさんのプログラムがありました。引用元(https://musicpowerforall.com/musictherapy/)
音楽療法士は、働く場所により、医療、福祉、教育などの専門職であると同時に、「音楽の専門家」です。したがって、高度な音楽の知識や技術が必要です。
音楽療法士になるためには、次のようなことについて学びます。専門分野の学び:音楽と音楽療法についての知識と経験、関連分野の学び:医学・福祉・心理学の知識、実践力:音楽の技術・援助の技術 引用元(https://www.jmta.jp/music_therapist/)
長くなってしまうのでこれ以上は割愛させていただきますが、専門知識もあり広い分野で活躍できるのにも関わらず日本では音楽療法はあまり認知されておりません。基本的に医療・リハビリ・福祉職では理学療法士さんが幅を利かせているというのは学校の作業療法士の先生に聞いたことがあります。
障害児・者もそうですし高齢者の方も歩行や生活動作ができるようになるのは生活に直結するので急務ですよね。そういった意味でリハビリ・医療・福祉の現場では理学療法士さんが重宝されています。
しかし、あくまでも私の考えですが、音楽療法は関わった方みんなの生活の質を上げ豊かにするもの。できること、受け入れること、知っていること、関わりが増えるのはその人の人生に直結する重要なものと思います。音楽療法も障害児分野だけではなく、色々な分野で活躍できる職ですので抽象的でわかりにくい表現になってしまいましたが、今まで音楽に触れていなかった人間ですらも素晴らしさを感じられるものです。
未定ではありますが日曜日にグループ活動で音楽療法をやりましょうというお話しが出てます。今まで平日グループで来れなかったお子さんもこの機会に音楽療法を体験してみてはいかがでしょうか。実施する際は事前に通知致します。
長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございます。また次回のブログで。